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我が家の小5の長男は小さい頃から運動が大嫌い。
小学校に入り、運動会やパルクール、水泳など、運動の難易度が上がってくると体育を嫌がり、登校拒否する事も…。

発達特性のある子の運動の苦手さは、DCD(発達性協調運動障害)を併発している可能性があります。
DCD(発達性協調運動障害)の特性がある子は、練習や根性ではどうにもなりません。
しかし、「協調運動」の土台となる、「固有覚」と「前提覚」という2つの感覚に合うアプローチを日常で取り入れてあげれば、子どもの体は少しずつ動きやすくなっていきます。
この記事では、DCD(発達性協調運動障害)や感覚処理のアンバランスを抱える小学5年生の我が家の長男を元に、お家でできる効果的で楽しい感覚アプローチの方法をご紹介します。
「固有覚」と「前庭覚」ってなに?不器用さの裏にある2つのセンサー
人間には意識しやすい5つの感覚(視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚)がありますが、5感プラス意識されにくい、運動をつかさどる感覚が2つあります。それが、「固有覚」と「前庭覚」です。
固有覚とは、「自分の体がどこにあるのか」「どれくらいの力が入っているか」を脳に伝える感覚です。
私たちは目をつぶっていても、自分の右手がどこにあって、どれくらい曲がっているか分かりますよね。それはこの固有覚が働いているおかげです。
この固有覚の働きが弱いと、自分の体がどこにあるかを正確に把握できず、思ったように体を動かせません。
- 力のコントロールが苦手
- 鉛筆を握る力が強すぎて芯がすぐ折れる、または弱すぎて文字がひょろひょろになる。お友達をちょっと小突いたつもりが、大振りのパンチになってしまう。
- 姿勢が崩れやすい
- 授業中、気がつくと机に突っ伏していたり、椅子をガタガタさせたり斜めに座ったりしている。
- 自分の体の位置が掴みづらい:
- 服を着るときに袖に腕がうまく通らない、ボタンをはめる手元がぎこちないなど。
前庭覚とは、耳の奥(内耳)にあるセンサーで、体のバランスや動きの速さを感じる感覚です。
私たちが転びそうになったときに、無意識にパッと手が出たり、おっとっとと踏みとどまれたりするのは、この前庭覚が「体が傾いた!危ない!」と一瞬で脳に指令を送ってくれているからです。
この前庭覚の働きにアンバランスさ(過敏すぎたり、逆に鈍感すぎたりすること)があると、まっすぐ姿勢を保つことや、動きながら別の動作をすることが難しくなります。
- よくつまずく・転ぶ
- 何もない平らな場所で足がもつれたり、段差をうまく見極められずにグラついたりする。
- 空間の認知が苦手
- 飛んでくるボールとの距離感が掴めなくてドッジボールですぐ当たってしまう。歩いているときにドアのノブや机の角に肩をぶつける。
- 揺れに対する極端な反応
- 車やバスで乗り物酔いをしやすくてお出かけを嫌がる(過敏タイプ)。または逆に、遊具でいつまでも激しくグルグル回り続けたり、高いところから飛び降りたりするのを異常に好む(鈍感タイプ)。
2つの感覚がうまく合わさることで、体はスムーズに動く
DCD発達性協調運動障害の「協調運動」とは、体の複数の部位を同時にスムーズに連動させる動きです。
歩く、走る、ボールを投げる、ダンスをする、などの協調運動は、この【固有覚】と【前庭覚】が、お互いに手を取り合って初めてスムーズに行うことができます。
どちらか一方、あるいは両方の感覚の連携がうまくいっていない状態のときに、周りからは「運動神経が悪い」「落ち着きがない」「不器用」と見えてしまいます。

DCDのある子どもが感じるもどかしさは、まさにこの処理のズレが原因なのです。
だからこそ、運動の特訓ではなく、この2つの感覚を心地よく刺激して、脳に「正しい体の動かし方」を教えてあげるアプローチが効果的になります。
お家や日常でできる!効果的なアプローチ遊びグッズ
2つの感覚にもアプローチできる、我が家でも取り入れている遊びグッズをご紹介します。
感覚過敏な長男は外ではいまいち楽しく遊べないので、家の中で遊べるグッズは大活躍です。
「空中ポーズ・空中タッチ」
跳び上がった空中で「パッと手を広げる」「足の裏をタッチする」「空中で1周まわる(90度や180度回転)」などのミッションを与えます。
回転が加わることで前庭覚への刺激がさらに複雑になり、空間認知能力がグンと高まります。
「トランポリン ✕ しりとり」
「跳びながらしりとりをする」などのマルチタスクを取り入れます。
体(感覚)を動かしながら頭(思考)を使うことで、脳全体のネットワークが非常に活性化します。

音や振動が気になる方などはクッションタイプのトランポリンがおすすめです。
子供受けがいいのはやっぱりトランポリン。
体をあまり動かそうとしない長男も、トランポリンでは良く遊んでいます。
「座ってゲーム」をする(ながらトレーニング)
ゲームやYouTubeを見るとき、椅子の代わりにバランスボールに座らせてみます。
本人はゲームに集中していますが、脳の「固有覚」と「前庭覚」は姿勢を保つために裏で必死に働いているため、座っているだけでトレーニングになります。
ボールの上で「優しくポンポン跳ねる」
お尻をボールにつけたまま、上下に軽くバウンドします。
上下の重力移動(前庭覚)と、お尻や関節にグッと圧力がかかる刺激(固有覚)が同時に強く入るため、脳がとてもすっきりしやすく、集中力を高める効果もあります。
バランスボールも子供たちに人気。
腹ばいに乗って落ちるのが楽しいらしく、良く遊んでいます。
座って・四つん這いで使う(最初はここから)
いきなり立つのが怖い、あるいは感覚過敏があってグラグラが苦手な子の場合は、ボードの上に座って乗り、ゆらゆら揺らすところから慣らしていく。
「ボードに乗りながらテレビゲーム・テレビ視聴」
テレビを見たりゲームをしたりする時間を「ボードに乗る時間」に変えてみます。
本人は画面に夢中ですが、足元は常に微調整を繰り返しているため、脳の土台作りが自然に進みます。
「バランスボード ✕ キャッチボール」
ボードの上に立った状態で、キャッチボールは、足元がグラグラする中で「手元と目」を動かすため、「固有覚・前庭覚・視覚」をすべて同時に使う究極の協調運動トレーニングになります。
耐荷重が200kgあるので、大人も一緒に乗って遊べます。
我が家は↓の物を購入しました。
カラーが豊富なのでおすすめです。
投げる「アイテム」を変えて固有覚を刺激する
- お手玉や100均の重いボール: ズッシリ重みがあるものは、筋肉(固有覚)に強い刺激が入るため、脳が力加減を認識しやすくなります。
- 紙飛行機やピンポン玉: 逆に軽すぎてフワフワするものは、非常に繊細な力加減が必要になるため、高度なトレーニングになります。
バランスボードに乗りながら的当て
「バランスボード」に乗りながら的当てをします。
足元がグラグラする(前庭覚・固有覚の刺激)中で、さらに的を狙って投げる(固有覚のコントロール)という、最強のアプローチになります。
壁にかけてあると、気が向いた時に遊んでいます。「今からトレーニングするぞ」ではなく、日常の一部として置いておくと自然と訓練になるかと思います。
まとめ|訓練よりも楽しく遊ぶ

小学生高学年という時期は、まわりと自分を比べて「どうして自分だけ上手くできないんだろう」と、本人が一番傷つき、ひとりで悩みを抱え込みやすい多感な年齢です。
今回ご紹介したトレーニンググッズは、どれも「運動の練習」ではなく、「楽しい遊び」や「リフレッシュ」として取り入れられるものばかり。
お子さんが「楽しい!」「もっとやりたい!」と感じて笑顔になっているとき、脳のセンサーは一番活発に働いています。
親子での楽しい時間と、日々の小さなアプローチの積み重ねが、お子さんの「できた!」という自信に繋がり、これからの学校生活をぐっと生きやすくしていくはずです。
まずは今日から、お家でゲーム感覚で、親子で一緒に遊んでみませんか?



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